世の中に、目的地が分からなくて辿り着ける人はいない、まさに健康も同じではないか。 医療環境の進歩、豊かな食生活、世に溢れる健康知識、これら何不自由ない現実と年間数十兆円にも及ぶ医療費とのギャップに私たち自身、身体への考え方が根本的におかしいのではないかと著者は語りかける。 どんなに身体に良いものでも、酸素を充分取り入れる深い呼吸、身体中に運ぶ血液の流れ、受け入れる身体のしくみがきちっと働かなければ、吸収など効果は望めない。健康の姿とは、心と身体のしくみを使うとはどういうことなのか。数えきれない病からの復活事例を通し綴られる説得力には思わず自らの生活を顧みてしまう。巻末の熊本震災義援の健康指導報告に見える著者の社会奉仕への理念も清々しい。著者 http://www.mixs.jp